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【世界の血液型事情】世界で最も多い血液型は?日本人に多い血液型はA型!

コラム

日本ではA型の人が多いと言われますが、世界全体で見るとどの血液型が一番多いのでしょうか?

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日本と世界の血液型の割合について

「日本人に一番多い血液型」と「世界で一番多い血液型」を見ていきましょう。

日本人はA型が一番多い

日本人はA型が最も多いものの、O型やB型もかなりの割合を占め、血液型の多様性が見られます。

日本では血液型の割合が特徴的で、A型が40%、B型が20%、O型が30%、AB型が10%という分布になっています。

大体「A型:B型:O型:AB型」=「4:2:3:1」の比率です。

世界で一番多い血液型は?

世界で一番多い血液型はO型です。

世界の各地域で見ると、血液型の分布は異なります。

 
地域 一番多い血液型とおおよその割合
アメリカ合衆国 O型: 37%
ヨーロッパ A型: 44%
アフリカ O型: 51%
中国 O型:34%
インド(北部) B型: 40%以上
日本 A型: 40%

欧米の血液型

アメリカ合衆国ではO型が最も多く、人口の約37%がO型です。次に多いのはA型で35%、B型は8.5%、AB型は3.5%です。

ヨーロッパではA型が最も多く、約44%の人々がA型です。

アジア・アフリカの血液型

アフリカではO型が51%です。

アジアでは血液型の分布が国によって様々です。

中国ではO型が最も多く、その後にB型、A型の順になっています。

インドでは特に北部でB型の割合が高く、40%以上の人がB型です。

日本ではA型が特に多いのが特徴です。

地域における血液型の偏りは、その地域の初期の定住者の血液型が大きく影響しているとされています。また、遺伝的要因や歴史的な人口移動も血液型の分布に影響を与えており、その地域ごとの血液型の割合は長い歴史の中で形成されてきました。

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血液型について:「ABO式血液型」「Rh因子」

血液型で重要な「ABO式血液型」と「Rh因子」について見ていきましょう。

「ABO式血液型」

現在広く使用されているABO血液型システムは、1900年(明治33年)にオーストリアの病理学者カール・ラントシュタイナーによって発見されました。

ラントシュタイナーは、人間の血液中に異なる抗原が存在することを発見し、それに基づいて血液型をA型、B型、C型の3つに分類しました。

この分類が後に改良され、C型が抗原を持たない「0(ゼロ)型」として知られるようになりました。

さらに、「0(ゼロ)型」が「O(オー)型」として普及しまし、現在のABO血液型システムが確立されました。

ABO血液型システムは、赤血球表面に存在する抗原(A抗原、B抗原)と血漿中に存在する抗体(抗A抗体、抗B抗体)の組み合わせによって血液型を分類します。

  • A型:A抗原を持ち、抗B抗体を持つ
  • B型:B抗原を持ち、抗A抗体を持つ
  • AB型:A抗原とB抗原の両方を持ち、抗A抗体と抗B抗体を持たない
  • O型:抗原を持たず、抗A抗体と抗B抗体の両方を持つ

この発見で、異なる血液型間での輸血が危険である理由が明らかになり、安全な輸血が可能となりました。

ラントシュタイナーの功績は大きく、1930年にはノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

Rh因子

ABO式に加えて、Rh因子も重要な要素です。

Rh因子は、赤血球表面に存在するD抗原の有無を指し、陽性(Rh+)と陰性(Rh-)に分かれます。

Rh因子の組み合わせによって、血液型はさらに細かく分類されます。例えば、A型の人でもRh+なら「A+」、Rh-なら「A-」となります。

このように、ABO血液型システムとRh因子の組み合わせにより、人間の血液型は多様性を持ち、安全な医療処置を支える基盤となっています。

世界全体で見ると、「陰性(Rh-)」の血液型を持つ人の割合は約7%程度です。

これは地域によって大きく異なることがあり、一部のヨーロッパ諸国ではこの割合がやや高い傾向にあります​。

フィンランドやアイルランドでは、Rh陰性の割合が約15%程度に達しています。

地域によってRh陰性の割合は異なるものの、全世界的には少数派であるということが分かります。

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血液型による性格診断はアジアだけの文化?

血液型に基づく性格診断は、特に日本で広く信じられており、アジア圏で一般的です。

この考え方は「血液型性格診断」として知られ、1927年に古川竹二によって提唱されました。

古川竹二の理論は、血液型が性格に影響を与えるというもので、日本社会では広く受け入れられています。

各血液型と関連される性格

  • A型:創造的で賢く、協調性がありますが、頑固で神経質な面も持っています。日本ではA型が最も多い血液型です。
  • B型:強くて情熱的で、決断力と共感力を持ちますが、自己中心的で気まぐれな面もあります。
  • AB型:合理的で適応力があり、複雑で二面性を持つとされています。AB型は珍しく、そのため特に重宝されることがあります。
  • O型:自信があり、意志が強く、競争心がありますが、自己中心的で攻撃的な面もあります。

「血液型性格診断」は、韓国や台湾でも広く信じられており、恋愛、仕事、人間関係の場面で頻繁に利用されます。

しかし、血液型と性格の関連性には科学的な証拠がありません。

多くの研究がこの関連性を否定しており、縄田 健悟博士の研究では、血液型が性格に与える影響はわずか0.3%で、これは統計的誤差の範囲内です。

それでもなお、この文化は日本や韓国で根強い人気を持っています。

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まとめ

1900年にカール・ラントシュタイナーによって発見されたABO式血液型システムは、医療の世界に革命をもたらしました。

このシステムのおかげで、異なる血液型間での輸血がなぜ危険なのかが明らかになり、安全な輸血が実現しました。

ABO式は、赤血球表面の抗原と血漿中の抗体の組み合わせで血液型を分類します。

日本ではA型が最も多く、その後O型、B型、AB型の順になっています。

世界的にはO型が最も一般的で、特にアメリカ、中南米、アフリカで高い割合を占めています。

地域における血液型の偏りは、歴史的な人口移動や遺伝的要因によるものです。

日本では血液型と性格の関連性が広く信じられ、「血液型性格診断」として知られています。

A型は真面目で協調性があり、B型は自由奔放で情熱的、AB型は合理的で複雑、O型は自信に満ちたリーダーシップが特徴です。

しかし、この理論には科学的な裏付けがなく、多くの研究によってその関連性は否定されています。

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