2024年のオリオン座流星群の観測計画はもう立てましたか？
この記事では、流星群が最も活発になる時期、見るのに最適な方向、そして観測する際に役立つコツをお伝えします。
| 2024年の「オリオン座流星群」について | |
|---|---|
| 活動期間 | 10月2日～11月7日 |
| ピーク日 | 10月21日の15時頃 ※ピークは日中ですが、気にせずに20・21日の22時頃から明け方頃にかけて観測すると良いでしょう |
| ピーク日周辺の月の状態 |  10/21の月齢18.3月出10/21の19:39⇒月入10/22の11:16 ※2024年のオリオン座流星群のピーク前後は、月明かりの影響で観測しにくいかもしれません。 |
| 観測におすすめの日と時間 | 20・21日の22時頃～明け方頃まで |
| 観測方向 | どこでもOK (※月の光が目に入らないような方向がベスト) |
| ピーク時の予想される流星数 | 1時間に5～10個 |
2024年オリオン座流星群のピーク(極大)はいつ？
オリオン座流星群は毎年10月21日頃にピークを迎えます。
残念ながら、2024年のオリオン座流星群ピーク時には、満月過ぎの月が輝いており、観測条件は良いとは言えない状況です。
ただし、流星群の放射点が夜空で高くなる20・21日の22時頃から未明にかけては、流星を見るチャンスがあります。
午前2時頃に放射点が空の高い位置に達すると、月の光に邪魔されずに流星を見ることが期待できます。
ちなみに、2023年は10月22日が極大(ピーク)だったのですね。
YouTubeでは、2023年「オリオン座流星群極大日」の美しい映像を視聴できます。
オリオン座流星群の観測に最適な方角は？
流星は放射点を中心に四方八方に飛びます。
そのため、必ずしもオリオン座の方角だけを見る必要はありません。
むしろ、オリオン座を目印に、その周辺の広い範囲を見渡す方が、多くの流星を観測できます。
オリオン座は「三つ星」で知られるオリオンのベルトを持つ冬の星座です。
オリオン座流星群とは
オリオン座流星群は、地球がハレー彗星がかつて通過した軌道上に残された塵や氷の粒子（流星物質）の帯の中を通過することで発生します。
これらの流星物質が地球の大気と高速で衝突し、大気との摩擦熱で高温になり、空気を電離させます。この際に発生する光が、私たちが夜空に見る流星です。
流星は、数秒から数十分と、その持続時間が様々です。明るい流星の中には、色や形状の変化を観察できるものもあり、その短い瞬間が夜空に美しい軌跡を描きます。
流星群観察のための5つの重要ポイント
1. 明るい光源は避ける
オリオン座流星群の観察で最も気をつけたいのは、都市の灯りや月の明かりです。
理想的な観測地は、人工的な明かりが少ない郊外でしょう。
暗い場所を選び、背後に明かりを置くようにして、なるべく光源から遠ざかりながら空を観察しましょう。
2024年のピーク時には月明かりの影響がありますが、夜中の2時ごろには放射点が高くなり、流星を見つける機会が増えます。
2. 目を闇に慣らす
突然の暗闇では最初は何も見えないかもしれませんが、目は徐々に暗さに適応してきます。
外へ出たら、少なくとも10分は目を暗闇に慣らし、夜空の観察に最適な状態を整えましょう。
心を落ち着けて、星空の美しさを全身で感じてください。
3. 開けた場所での観察がおすすめ
広い空を一望できる場所で流星を探すのがベストです。
建物が少なく視界を遮るもののない場所、例えば湖の近くなどは、星の光が水面に反射してさらに美しい光景を楽しめます。
4. 最低15分は観察を
流星群を観察する際には、短い時間では満足できないこともあります。
十分な時間を確保し、最低でも15分以上は空をじっくりと観察しましょう。
そうすることで、流れ星の瞬きを捉えるチャンスが増えます。
5. 持ち物や服装について
夜間の観察では体を温かく保つことが大切です。
適した服装やブランケット、温かい飲み物を用意して、快適に過ごせるようにしましょう。
双眼鏡や望遠鏡よりも肉眼での観察がおすすめ。
美しい流星群を楽しむために、事前の準備をしっかりと行いましょう。
まとめ
オリオン座流星群は、10月21日にピークを迎ます。
オリオン座流星群の観測には、以下の5つのポイントに注目してください。
- 明るい場所を避ける：光害の少ない暗い場所を選んで、星空をクリアに観測しましょう。
- 目の暗順応を利用する：外に出たら、目が暗さに慣れるまで最低10分は待ち、流星を見落とさないようにしましょう。
- 開けた場所での観察：広くて開かれた場所を選び、広い範囲の空を観測できるようにしましょう。
- 十分な時間をかけて観察：15分以上じっくりと空を見て、流星の一瞬の美しさを捉えましょう。
- 快適な観測の準備：寒さ対策をしっかりとして、快適な観測ができるようにしましょう。
忙しい日常からはなれ、のんびり星を眺めるのも素敵な時間の過ごし方ですね。
