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2025年「おうし座流星群」の見頃は?観測時期と時間について

流星群

「おうし座流星群」は、活動期間が長いのが特徴で、2つの流星群「南流星群」と「北流星群」に分かれています。

おうし座流星群は他の大規模な流星群と比べて流星の数は少ないものの、明るい火球の出現が多いため、根気よく観測を続けるとその魅力に気づくことでしょう。

2025年はどのような条件で楽しめるのでしょうか?観測のコツやおすすめのポイントをまとめました。

2025年「おうし座流星群の概要」
「南」流星群 「北」流星群
活動期間 9月20日~11月20日 10月20日~12月10日
ピーク日 11月5日~6日 11月12日~13日
ピーク時の月の状態 満月が放射点付近を移動し、月明かりの影響が大きい 下弦の月が昇るが、影響は限定的
観測におすすめの時間 11月5日深夜~6日未明 11月12日21時~月が昇るまで、または13日0時~深夜
観測方向 空全体を広く見渡す(放射点はおうし座付近)
ピーク時の流星数 1時間に5~10個程度 1時間に5~10個程度

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2025年「おうし座流星群」活動期間、ピーク期間、ピーク時間

おうし座流星群は、おうし座南流星群とおうし座北流星群の2つに分かれており、それぞれ活動期間やピークが異なります。

ここでは、それぞれの活動期間と観測の見どころについて解説します。

おうし座「南」流星群

活動期間とピーク日
  • 活動期間:9月20日~11月20日
  • ピーク日:11月5日~6日

南流星群は、活動期間が長く、ゆったりと楽しめる流星群です。ピーク時には、空全体を広く眺めることで火球(特に明るい流星)に出会える可能性があります。

観測条件

2025年の南流星群のピーク時(11月5日~6日)は、満月が放射点付近を移動します。このため、月明かりが強く、観測条件としてはあまり良くありません。しかし、火球の明るさは月明かりに負けないこともあるため、挑戦する価値は十分です。

観測のコツ:月明かりに背を向け、暗い場所を選んで観測しましょう。

おすすめの観測時間
  • 11月5日深夜~6日未明
    ただし、月が高く昇る時間帯を避ける工夫が必要です。月の影響が最小限となる場所を探して観測してください。

おうし座「北」流星群

活動期間とピーク日
  • 活動期間:10月20日~12月10日
  • ピーク日:11月12日~13日

北流星群は、南流星群と同様に火球が多いことで知られています。ピーク時には、1時間に5~10個程度の流星が見られると予想されています。

観測条件

北流星群のピーク時(11月12日~13日)は、下弦の月が昇る時間帯がありますが、月明かりの影響は比較的限定的です。観測条件としては南流星群よりも良いと言えます。

観測のコツ:月が昇る前の時間帯に観測を始めるのがおすすめです。

おすすめの観測時間
  • 11月12日21時~月が昇るまで
  • 11月13日0時~深夜
    この時間帯が観測に最適です。広い視野を確保し、放射点付近を中心に空全体を眺めましょう。
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おうし座流星群の基本情報と母天体について

おうし座流星群は、おうし座を放射点とする流星群で、世界中で広く観測できます。

特に注目すべきは、活動期間が長く、明るい火球(特に明るい流星)が頻繁に見られることです。

他の流星群に比べて出現数は多くないものの、その美しさから天体写真家たちの間でも人気のターゲットです。

期待できる流星の数

おうし座流星群では、時間あたりに見ることができる流星の数は数個と比較的少なめです。

多くの流星群では、短時間で数多くの流星を観測できることがありますが、おうし座流星群ではそれほど多くはありません。

しかし、見つけた際にはその長い軌道を楽しむことができます。

特に、他の流星群と比較して火球と呼ばれる明るい流星が多く見られることが、おうし座流星群の大きな魅力の一つです。

おうし座南流星群

おうし座南流星群の母天体は、周期彗星であるエンケ彗星(2P/Encke)とされています。

この彗星から放出された微粒子が地球の大気に突入することで、流星群が発生します。

おうし座南流星群の流星は大気への突入速度が比較的遅く(約27km/s)、ゆっくりとした動きで観察しやすいのが特徴です。

おうし座北流星群

おうし座北流星群の母天体については、小惑星2004 TG10やエンケ彗星など、いくつかの説があります。

いずれにせよ、これらの天体から放出された塵が地球の大気に入り込むことで流星が発生します。

南流星群と同様に、流星はゆっくりとした速度で観測されます。

おうし座流星群の由来

おうし座南流星群と北流星群は、かつて一つの大きな天体が分裂して生まれたという仮説があります。

この天体の破片がエンケ彗星や小惑星となり、それらから放出された微粒子が現在の流星群を形成していると考えられています。

2023年のおうし座流星群の動画です↓

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おうし座流星群観測のコツ

おうし座流星群を最大限楽しむためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

  1. 放射点の位置を意識しよう:放射点はおうし座にありますが、流星は空全体に出現します。視野を広くとり、空全体を見渡せる場所で観測するのがポイントです。
  2. 月明かりを避ける:月明かりは流星観測の妨げになります。月の出入り時刻を確認し、月が沈んだ後の時間帯を狙って観測すると良いでしょう。
  3. 夜間視力を維持する:暗闇に目を慣らすために、明るい光を避けましょう。懐中電灯を使用する場合は、赤いフィルターを使うと夜間視力への影響を最小限に抑えられます。
  4. 光害の少ない場所を選ぶ:都市部の光は流星観測の大敵です。できるだけ光害の少ない郊外や山間部を選びましょう。
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おうし座流星群の観測に必要な装備

快適に観測するための装備を準備しましょう。

  1. 防寒着とブランケット:秋から冬にかけての夜間は冷え込みます。暖かい服装とブランケットで防寒対策をしっかり行いましょう。
  2. リクライニングチェアや寝袋:長時間の観測でも疲れにくいよう、リクライニングチェアや寝袋を用意すると快適です。
  3. 温かい飲み物と軽食:保温ポットに温かい飲み物を入れて持参すると、休憩時にリフレッシュできます。
  4. 星座アプリ:スマートフォンの星座アプリを活用すると、放射点や星座の位置を確認するのに便利です。ただし、画面の明るさを最低限に設定し、観測中の目への影響を抑えましょう。
  5. 懐中電灯(赤いフィルター付き):暗闇での移動や準備に必要ですが、赤いフィルターを使って夜間視力を維持しましょう。
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まとめ

おうし座流星群は、秋から冬にかけて楽しめる魅力的な流星群です。
この流星群は、「南流星群」と「北流星群」の2つに分かれており、それぞれ異なる母天体に由来しています。

観測のコツは、月明かりの影響を避けること、そして暗闇に目を慣らすこと。広い視野を確保し、光害の少ない場所を選ぶことで、観測の成功率が高まります。

2025年のおうし座南流星群は、11月5日~6日の極大時が見頃です。ただし、満月が放射点付近を移動するため、月明かりの影響が大きいことを考慮しましょう。一方で、火球の明るさが月明かりに負けない場合もあるため、観測を試みる価値はあります。

北流星群は、11月12日~13日がピークと予想され、南流星群よりも良い観測条件となる見込みです。この時期には下弦の月が昇りますが、影響は限定的です。月が昇る前の時間帯や深夜の観測がおすすめです。

幻想的な夜空に願いを込めるなら、おうし座流星群が最適です。秋の澄んだ空気の中で星々を眺めるひとときは、特別な時間になるでしょう。

防寒対策は万全に! 暖かい服装やホットドリンクを用意して、快適な環境で美しい夜空を存分にお楽しみください。

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