11月にピークを迎える「しし座流星群」の魅力に迫ります。
2024年のしし座流星群のピークは満月が近いため、観測条件は良くありません。
| 2024年の「しし座流星群」について | |
|---|---|
| 活動期間 | 11月6日～11月30日 |
| ピーク日 | 11月17日の20時頃 |
| ピーク日周辺の月の状態 |  11/17の月齢15.6月出11/17の17:23⇒月入11/18の08：56 |
| 観測におすすめの日と時間 | 11月18日深夜0時頃～明け方にかけて |
| 観測方向 | どこでもOK (※月の光が目に入らないような方向がベスト) |
| ピーク時の予想される流星数 | 1時間に5～10個 |
記憶に残るくらい「すごかったしし座流星群」は2001年です。次から次へと星の流れる「流星雨」でした。
2024年しし座流星群の最適な観測時期と方角
観測の最適時期
2024年しし座流星群は、11月6日から11月30日まで活動期間を迎えます。
特に観測におすすめの時間帯は、11月18日深夜から明け方にかけてです。
ただ、2024年のしし座流星群のピークは満月が近いため、観測条件は良くありません。
満月の明るい月明かりが流星の観測を妨げるため、月の光が建物や木々で遮られている状態で観測するのが望ましいです。
観測の方角
しし座流星群の放射点は、11月17日の午後11時頃に東北東の空に昇り始め、夜が進むにつれて高度を上げ、18日の明け方には南東の高い空に位置します。
しし座流星群観測の準備とコツ
準備を事前にしっかりと行うことで、しし座流星群の観測をより快適に楽しむことができます。
観測地の選定
流星群の観測には、光害の少ない暗い場所を選ぶことが重要です。
市街地の明るい光から遠ざかり、できれば自然が豊かで広い空が見渡せる場所を選んでください。
観測地選びは、見える流星の数に直結しますので、計画を立てて最適な場所を探しましょう。
暗闇への目の適応
観測地に到着したら、目を暗闇に慣らす時間を十分に取ってください。
通常、20分から30分程度暗い環境にいることで、目は暗闇に適応し、より多くの流星を捉えることができるようになります。
スマホなどの光はなるべく見ないようにしましょう。
広い視野での観測
流星は空のどこにでも現れるため、特定の星や放射点をじっと見つめる必要はありません。
可能な限り広い範囲の空を眺め、突然現れる流星を見逃さないようにしましょう。
視界を広げることで、より多くの流星を見るチャンスが増えます。
快適な観測のためのアイテムと服装
長時間観測には、リクライニングチェアやマット、ブランケットなどを用意すると快適です。
また、夜間の気温が下がることが多いので、暖かい服装をすることが重要です。
しし座流星群おすすめの観測場所
しし座流星群を観測するには、暗くて広い空が見渡せる場所が最適です。天の川や星が綺麗に見える、光害の少ない山間部などがおすすめです。
以下におすすめの観測場所をいくつかご紹介します。
- 阿智村（長野県）: 日本一の星空と言われる場所で、特に「ヘブンスそのはら」は公式に星空保護区に認定されており、360度のパノラマが広がります。特にナイトツアーが人気で、星空観測に最適な環境が整っています。
- スタービレッジ阿智（長野県）: 長野県下伊那郡阿智村にあるスタービレッジ阿智は、日本一の星空が見える場所として知られています。標高1,400mの高さからの星空遊覧が特におすすめで、ナイトツアーも提供されています。
- コペペ海岸（東京都小笠原諸島）: 東京都心から約1000km離れた小笠原諸島の父島に位置するコペペ海岸は、日本一の星空に選ばれたこともある名所です。昼間はシュノーケリングを楽しんだ後、夜は満天の星空を観測できます。
- 九十九里浜（千葉県）: 千葉県に位置する九十九里浜は、東京都心からアクセスが良く、海水浴やマリンスポーツを楽しんだ後に美しい星空を観察できるスポットとして人気があります。
- しかりべつ湖コタン（北海道）: 然別湖畔の美しい自然環境の中で、星空を観測することができます。特に冬季は雪景色と星空のコントラストが楽しめますが、夏も星空観測に適しています。
- 姫沼（北海道）: 北海道利尻富士町にある姫沼園地では、利尻山と共に美しい星空を眺めることができます。夏の夜は、天の川がはっきりと見える日もあります。
- 美笛キャンプ場（北海道）: 北海道千歳市にあるこのキャンプ場は、支笏湖と巨木の森に囲まれた場所で、夜空を背景に自然の音と共にリラックスして星を観測できます。
このような場所は、しし座流星群の観測に適しており、広い視野と暗い空の下での観測が可能です。
しし座流星群を観測するときは、暖かい服装やレジャーシート、暖かい飲み物など、夜間の外出に備えた装備を忘れずに持参してくださいね。
しし座流星群の基本情報
しし座流星の基本情報をまとめました。
しし座流星群の起源
しし座流星群は、テンペル・タットル彗星（55P/Tempel-Tuttle）の残骸から成る流星群です。
この彗星は、約33年ごとに太陽の近くを通過し、その際に放出された物質が地球の軌道と交差することで流星群が発生します。
流星は、彗星の微粒子が地球の大気と衝突し、燃焼することで光を放ちます。この現象が流れ星として観測されるわけです。
流星群の特徴
しし座流星群は、特に速度が速く、秒速約71キロメートルで地球の大気に突入します。
そのため、他の流星群に比べて、明るく長い軌跡を描く流星が多いのが特徴です。
流星の軌跡は、数秒間空に残ることがあり、非常に印象的な光景を楽しむことができます。
しし座流星群の歴史的出来事
日本では、2001年に1時間に数千個以上の流れ星が観測される「流星雨」となりました。
2024年11月「しし座流星群」まとめ
観測の概要
2024年のしし座流星群は、11月6日から30日の間に活動が見られ、11月18日深夜から明け方にかけてが観測のチャンスです。
観測のコツ
流星群を観測する際は、市街地の明かりから離れた暗い場所を選ぶことが重要です。
暖かい服装を着て、リクライニングチェアやブランケットを使用し、快適に長時間観測できる環境を整えましょう。
流星は予測不可能なタイミングで現れるため、根気強く空を見上げることが大切です。
しし座流星群は、高速で地球の大気に突入するため、明るい流星や長い軌跡を残すことがあります。
しし座流星群の観測が待ち遠しいですね。観測計画を立て、準備を整えて、素晴らしい流星群の夜を楽しみましょう。
