流れ星が輝く理由は「大気との摩擦」よりちょっと複雑？！流れ星の秘密を解説

流れ星を見ると、心が不思議なほど躍りませんか？

この記事では、

• 流れ星の正体
• 流れ星がなぜ美しく光るのか？

を解説します。

流れ星の正体は、なんと「うちゅうじん」だった！

流れ星の正体は、宇宙空間を漂う「小さなちり粒」、すなわち「宇宙塵(うちゅうじん)」です。

宇宙空間を漂う小さなちり粒「宇宙塵」は、大きさがおよそ1mmから1cm程度に過ぎず、非常に小さいものです。

宇宙塵が、地球の大気圏を通過するときに、私たちの目に美しい「流れ星」として映ります。

宇宙塵の起源は多岐にわたります。

また、彗星が太陽に接近する際に放出するガスや塵も、宇宙塵として地球に到達することがあります。

これらの宇宙塵は、太陽系内を漂いながら時に地球の大気圏に入り込み、そこで私たちにとっての「流れ星」となります。

宇宙塵は地球に近づくにつれて加速され、その過程で見事な光のショーを演じてくれるのです。

流れ星が輝くのは「摩擦」よりちょっと複雑な理由がある

多くの人が、流れ星が光るのは大気との摩擦によるものだと考えがちですが、実際にはもっと複雑な現象が起きています。

宇宙塵が地球の大気圏に突入すると、大気の抵抗によって急激に減速し、その際に発生する高温のプラズマが光を放つのです。

地球の大気圏に「宇宙塵」が突入する際、約80～100kmの高度で光り始めます。

しかし、この高度での大気は非常に薄く、地表近くの大気の密度と比較して約100万分の1程度に過ぎません。そのため、摩擦だけで宇宙塵が十分な熱を生じさせ、発光するには不十分です。

実際に流れ星の輝きを生み出しているのは、より複雑な物理現象によるものです。

流れ星が輝く本当の理由は「高温のプラズマ」

流れ星の光るメカニズムは、宇宙塵が地球の大気圏に高速で突入する際に、その前方の空気を強く圧縮し、この圧縮によって非常に高い温度が生じることにあります。

この高温により宇宙塵は蒸発し、その構成物質はプラズマ状態に変化します。

プラズマとは、電子が原子核から離れて自由に動き回ることができる状態のことを言い、この状態の物質は強い光を放ちます。

つまり、流れ星の輝きは、摩擦によるものではなく、宇宙塵の高速突入とそれに伴う高温で物質がプラズマ化することによるものです。

この現象は、宇宙塵が秒速数十キロメートルという驚異的な速度で地球大気に入るときにのみ起こり、その結果として私たちが見る美しい光を生み出しています。

【まとめ】流れ星の輝きの秘密

流れ星の輝きは、宇宙のちり粒が地球の大気圏に高速で突入し、その過程で生じる高温が物質をプラズマ化させることによって生まれます。

流れ星を見るたびに、これらのちり粒が宇宙の遥か彼方から来たこと、そしてその輝きが宇宙と地球のダイナミックな関係の一部であることを思い出してみてください。